金融機関の自己資本比率が低い理由とは

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株式の個別銘柄に長期投資する際、
チェックすべき項目の1つに
自己資本比率があります。

自己資本比率が低いと、
倒産リスクが高くなります。

長期投資なら、
自己資本比率が低い銘柄は極力避けましょう。

ところが、
長期投資に適した高い配当利回りの
銘柄が多い銀行株のほとんどが、
極めて低い自己資本比率となっています。

金融機関の自己資本比率が
低くなる理由は何なのでしょうか。

まずは金融機関の自己資本比率をチェック

まず、
金融機関の自己資本比率の低さを確認します。
3メガを傘下に置く三菱UFJFG、
三井住友FG、みずほFG
の自己資本比率を会社四季報(2016年夏号)で確認すると、

それぞれ5.2%、4.8%、4.2%です。
また、りそな3.7%、ゆうちょも5.6%と低いです。

大手地銀に目を向けても、
千葉銀行6.5%などと低い値が並びます。

比較対象として
有名上場企業の自己資本比率を見てみると、
トヨタ自動車35.3%、大規模なM&Aを行い
財務悪化が懸念されているソフトバンクG 12.6%、

新興銘柄として有名なそーせいG
48.9%などとなっています。

銀行の自己資本比率の低さが
お分かりいただけたかと思います。

自己資本比率が低い理由

では、
金融機関の自己資本比率が低い理由を整理します。
自己資本比率は、

自己資本比率=自己資本 ÷ 自己資本+他人資本

の式で求められます。

このうち、他人資本とは、
他者から借り入れて手に入れたお金を指します。

銀行では、
預金者からお金を借りていることになるので、
他人資本の割合が大きくなります。

銀行は預金者が預けたお金を
貸し出すことで利ザヤを稼ぎます。

そのため、預金の確保が大切です
(マイナス金利で預金増を歓迎しない風潮になりつつはありますが)。

ただ、
預金額が増えれば増えるほど他人資本が増加し、
自己資本比率が低下します。

このような理由で、
銀行の自己資本比率は
他業種の企業と比べて低くなっています。

もっとも、
銀行の自己資本比率もあまりに
低くなりすぎると倒産リスクが高まります。

そのため、
国内で事業展開する銀行は4%以上、
国際的に事業展開する銀行は8%以上
に自己資本比率を保つことが求められています。








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